Captain America #38
- 2008/07/02
- アメコミを読む日々
- Marvel
- Captain America
“The Man Who Bought America” #2
レッドスカルの秘密基地でスティーヴを発見したシャロン。しかし、その男は一時期キャプテン・アメリカとして活動した別人だった。レッドスカルとファウスタス博士は彼を“自分たちの意のままに働くキャプテン・アメリカ”に仕立て上げようとしていたのだ…。
じらすなあ。“レッドスカルにキーワードをささやかれ、ふたたび殺人マシンと化したバッキー。そこへ伝説のシールドが飛来する。スティーヴ・ロジャース、キャプテン・アメリカが復活したのだ!”という場面を早く読みたいのに、話が八の字型にどんどん広がっていく。ふつうならイライラするところだが、その広がったお話もなかなかおもしろい。結果、クライマックスへの期待を胸に抱きつつ、いまいまの展開を楽しむことに。なかなかのテクニシャンだ、Brubakerは。
Daredevil #107
“Cruel & Unusual” #1
ミラを守ることができなかった自分の無力さから逃れるように過激なヴィジランテ行為に走るマット。そんな彼の前に、ルーク・ケイジが現れる。3人の少年を惨殺したかどで死刑判決を受け、6日後に処刑されることになっている男を救ってほしいというのだ。当初は興味を示さず依頼を断ったマットだったが…。
「Gotham Central」のクリエイター・チーム、Ed Brubaker/Greg Rucka/Michael Larkが再集合して送るストーリー・アーク。期待どおり、なかなかおもしろい。導入部のストーリーをリードしていたダコタがいきなり暴行を受けマットに主役の座を譲るあたり、Ruckaの相変わらずの女性加虐癖に苦笑い。事件の真犯人は失踪中の少年の父親だろうか。だとすると、父親はどのような手段を使って容疑者に罪をなすりつけたのか。無残な展開を期待したい。
Futurama Comics #37
- 2008/06/25
- アメコミを読む日々
- Independents
- Bongo
宇宙配達業務の出先でエイリアンに拉致されたフレイ、リーラ、ベンダーの3人。彼らは環境団体の構成員で、“劣悪な労働条件にあえいでいる”フレイとリーラを保護するという。のどかな田園惑星にリリースされ、つかのまホッとするフレイとリーラ。ところが、そこは機械生命体トランスフォーマーが支配する星だった! 一方、ひとり地球に戻ったベンダーは、教授の叱責を受けてしまう。腹を立てた彼は会社を飛び出すが…。
わはは。お話そのものがおもしろいし、ギャグも有効(冒頭のパックマン惑星には笑ってしまった)。主人公3人の単独行動が多く、絡み合いが少ないが、その代わりそれぞれの個性が大いに発揮されている。ダンボール箱を被ってトランスフォーマーを偽装しようとするフレイのまぬけさは最高。ビールとコインに見放されて自殺しようと街をさまようベンダーの姿は、なんだか身につまされる。傑作だと思う。
Logan #3
広島原爆投下に居合わせた結果、二重の遺伝子変異を起こし、炎の怪物と化した元米兵。あの日、かけがえのない人の命を奪ったこの男に引導を渡そうと戦いを挑んだローガンだったが、アダマンチウムの爪も炎には無力。一瞬のすきを突いて、元米兵の腕がローガンの胸を破り、心臓を鷲づかみにするのだった…。
おもしろかった。じつはドラマらしいドラマはなく、状況設定半分、観念的ダイアログ半分、といった趣のお話なのだが、その質がとても高い。戦いのあといったん涅槃に足を踏み入れたローガンが、元恋人の霊と会話を交わして現世に戻ることを選択するくだりは、クリシェといえばクリシェだがやはり感動的だ。Eduardo Rissoの絵は正調Frank Miller節。ニコニコしながら描いたに違いない。
Invincible #48-49
ヒーローたちへの同時多発攻撃の発生。救出に向かったマークもまた強力な反撃に遭いダウンを余儀なくされる。この非常事態に合衆国政府が動員したのは、なんと、かつてマークの友人を傷つけたヴィランだった。政府は一部の悪人たちをエージェントとして雇用していたのだ。人一倍正義感の強いマークにとって、それは信じられないことだった…。
とうとうこのときが来たか。いつかマークが政府やほかのヒーローたちと一線を引くのは予想していたけど、無慈悲で圧倒的な戦闘力を持つウィルトゥルマイトに対して単身立ち向かうことになるのかと思うと気が重い。それとも父や弟と共に戦うチャンスがあるだろうか?Robert Kirkmanキャラクターに加え、サヴェッジ・ドラゴン、ダイナモ5といったイメージ・ユニバースのヒーローたちがゲスト出演しているのはうれしい(サヴェッジ・ドラゴンの娘がヒーロー活動を始めていたのは知らなかった)。