FScの歩み(4)
“ナイトメア”日本語版刊行

2006年は残念ながら漫画の創作に限っていえば低調な年だった。この年に発表されたオリジナル作品は「muZz」#5のみ。ただし、日本では「ナイトメア アンド フェアリーテイル」(飛鳥新社)の刊行という記念すべき出来事があった。このとき開かれたサイン会には、数十人のファンが集まっている。
この年の9月から、友人Derek Liuが運営するGaia Onlineにデザイナーとして参加、10月から「Comicリュウ」連載記事“ 山田正紀の映画狩り”のイラストを担当している。
2006年の活動
- 5月
- スケッチ集「二十日大根のポルターガイスト」(同人誌)
- 6月
- 雑誌「季刊エス」(飛鳥新社)にインタビュー掲載。
- 7月
- 渡米。San Diego Comic-Con参加。
- 8月
- 来日。コミックマーケット参加。
- コミケの紙袋のイラストを提供。
- スケッチ集「憂鬱イカ星人」(同人誌)
- 「ナイトメア アンド フェアリーテイル」(飛鳥新社)
- まんがの森本店においてサイン会開催。
- 9月
- 雑誌「季刊エス」(飛鳥新社)にインタビュー掲載。
- 「Gaia Online」のデザインの仕事をはじめる。
- 10月
- 「muZz」#5(WEB)
- 「Comicリュウ」連載記事“ 山田正紀の映画狩り”のイラスト制作を開始。
- 12月
- 来日。コミックマーケット参加。
- 日本語版「muZz」#5(同人誌)
2007年の活動
- 3月
- 雑誌「MANDALA」Vol.1(講談社)で短編「flush」を発表。
- まんがの森本店で原画展開催。
- 4月
- 「muZz」#6(WEB)
- 「héofigendlic loðrung」(Neko Pressで発表した作品と初期作品を収録した単行本 Neko Press)
- 7月
- 「muZz」#7(WEB)
- 渡米。San Diego Comic-Con参加。
- 8月
- 来日。コミックマーケット参加。
- 日本語版「muZz」#6(同人誌)
- 同人誌「漫画の手帳」#53で短編「Gray Matter」を発表。
- 12月
- 雑誌「Comicリュウ」2008年2月号(徳間書店)で短編「ノーストルボーグ~暗い地下の町~」とエッセイ漫画「フーさんのニッポン日記」を発表。
- 来日。コミックマーケット参加。
- 日本語版「muZz」#7(同人誌)
こうして経歴をつづると順風満帆のようだが、インディペンデント系アーティストの例に漏れず、収入はけっして十分ではないという。地元シンガポールでの活躍の機会があまりにも少ないのも、つらいことだろう。しかし、彼女のようなユニークな才能の持ち主をしぼませてはいけない。より多くの人々が彼女の作品を知り、応援してくれることを願いたい。